1/35 タミヤ新作38(t)戦車の製作

 先週、タミヤからMM新作である1/35 38(t)E.F型が発売されました。フンメル・シェリダンといった新商品が発売されるたびに「○○買ったよ」「○○作ったよ!」と賑わうタミヤブランドですが、38(t)は特に購入報告が多かったように思います。戦車として王道なスタイル、めんどくさいオープントップ車輌でもなし、作りやすいお手ごろサイズ!なにより38(t)は戦車エース、オットーカリウスも搭乗した車輌です。そりゃあ皆手に取りたくなりますよね。
 「皆作ってるキットなんて作りたかねーよ」と当初は興味なかったのですが…. アフターマーケットパーツや、自作工作で模型モチベが著しく落ち込んでいる僕のリハビリに丁度いいかなと思ったので購入しました。仕事終わりに2時間ほどコツコツと組み進め、ちょっぴりだけディテールアップを施しても3-4日ほどで組み立て完了。流石のタミヤです。都合上製作過程の写真は載せられないのですが、組み立て完成後の写真と総評を書いていきますね。

 もともとが小さな戦車ですので、1/35スケールでも全長130mmほどとコンパクトな車体です。小さな戦車って、少しでもディテールがぐだると途端に粘土細工みたいに見えちゃうんですよね。しかし、モールドのメリハリが素晴らしいタミヤならなんの問題もありません。ドラゴンやトライスターの38(t)と比べると省略されているディテールもありますが、きっちりかっちり組みあがるので、完成後の精密感が半端ないです。もちろんドラや他メーカーのキットを綺麗に組むことも可能ですが、パーツの成形・合わせ目処理等の労力が凄くかかっちゃいます。

 38(t)といえば車体のいたるところにある装甲留めのリベットです。このリベットを再現する為に、シャーシは箱組形式、砲塔もサイコロの展開図のように一面一面を張り合わせて組み立てます。キューポラにいたってはハッチを含め怒涛の13パーツ構成ですが、この複雑な分割も全てリベットを再現する為のものです。他メーカーがこれをすると… パーツの合いが怖くなってしまいますが、本キットは全く隙間無く組みあがりました。おそらく省略されているリベットもあるのでしょうが、個人的には充分です。ちなみに、小さなディテールや細かいところまで完璧を求めるモデラーを、海外では「リベットカウンター」と言います。これはこれで模型追求の一つの形ですが、僕はかっこいい戦車が組みあがれば文句無いので気にしません。

 履帯はタミヤお得意の部分連結式です。以前Su76mを製作したときは苦戦したのですが、今回は特にトラブルこともなくスムーズに組み立てることが出来ました。ガイドホーンの軽め穴貫通してないよと指摘しようと思っていたのですが、どうやらこれで正解みたいです。部分連結式は再現性・組み立て易さのバランスが取れた方式ですね。内側に押し出しピン跡がちらほらありますが、軽くやするだけで消えそうな感じです。被弾して履帯が破断したジオラマや、地形に追従させた転輪に追従させることはもちろん出来ませんが、そこまでするモデラーは別売の連結可動式履帯を買うでしょう。

 38(t)は主武装3.7cm対戦車砲、副武装に7.92mm機関銃二挺と小柄な割りに結構重武装です。キットの砲身はポリキャップで上下可動かつ横の照準機と連動、機関銃は実写同様ボールマウントになっているので広範囲でポージングさせることが出来ます。主砲身はスライドモールドで開口済みですが、機関銃は穴が開いていません。デザインナイフでぐりぐりと開口してあげましょう。あまりディテールアップはしたくなかったのですが、砲塔を吊るよう?のフックだけ再現してあげました。気になる方は機関銃の照準もちょこっと弄ってあげるといいと思います。

 付属するエッチングが車体後部に位置する排気グリルのみ。これはこれで大変ありがたいのですが、どうせエッチングつけるなら先述の機関銃の照準や蝶ネジなんかもオマケして欲しいです。そんなにコストかわらなさそうなんですけど、タミヤの都合があるのでしょうね。マフラーは3号や4号と比べ非常に目立つ位置にあります。せっかくなのでボコボコにしておきました。

M10の時と同じ方法でへこみを表現しています。ライターでダメージを与えたい部分を熱した後、何か硬くて四角形なものを押し当てます(僕はアルミ製の正方体を使っています)。服のシワを意識しながら複数個所にへこみを加えると結構リアルな感じになります。それだけではモッサリしてしまうので、最後に必ず紙やすりでへこみ部分のエッジを立ててあげましょう。

他にも一部留め具や各所ライトの配線を追加していますが、それ以外は素組みのままです。左右フェンダーにある雑具箱ですが、そのままではつまらないので片方に弾痕跡等を加工しています。

 作ってみて一言、やっぱりストレスフリーなキットは作っていて楽しい!
処理すべきパーティングラインや押し出しピン跡はほんの一部分ですし、パテを使用する必要もありません(一箇所、上写真の穴あき工具入れのみパテ使いました)。さくさく組みたいひとは素組みで充分かっこいい戦車が出来上がりますし、アフターマーケットでディテールアップするにしても良いベースキットになるでしょう。今回は素組みでしたが、もう一輌コテコテにディテールアップした車輌も作ってみたくなります。もう1-2週間もすれば各社からエッチングセット・レジン積荷セット等発売されるでしょうからね。ちなみにですが、キットにはフェンダー上に載せるようの燃料缶がセットされています。今回は自分で荷物を積んでみようと思うので、写真に写っている車輌からは燃料缶を省いています。

 絶賛しまくった38(t)ですが、問題点がないわけではありません。左右フェンダーに雑具箱というニッチな車輌構成を選んだがために、選べる塗装パターンがご覧の通り。

 僕はこれ、ちょっとつまらないと思います。余り気にしないので左の522番車に冬季迷彩を施した塗装を考え中ですが、考証に凝るモデラーは大変そう。皆が皆522番だったらちょっとオリジナリティーないですもんね。なにより、左右フェンダーに雑具箱があると正面から見たシルエットがもっさりしてダサい…

 けれどそんな小さな問題点を上回る純粋な模型を作る楽しさが味わえますよ!パテ盛りとか、合わせ目処理とか、そういうメンドクサイこと一切無しの、模型の楽しい部分だけを堪能できます。「俺、旧東欧キットのガバガバフィットにヴォルガ川のような隙間をパテ埋めするのが快感なんだけど」っていうそこのアナタ。もう手遅れです…

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中